2015年9月17日木曜日

新潟へ 4

夜もふけ三日目。8月の終わりと言えど朝晩は肌寒い。
朝は偶然にも子ども神輿をみて、朝ご飯を食べ、出発。
もぐらの家を巡り。




雨の中の神輿を横目に。

「キナーレ」が終着点でした。建物が新しくて機械で動いたりするものも多かったです。
新潟の同級生がお勧めしていた「もぐらTV」を見逃したのが悔やまれます、、、。















見逃した作品はまだまだあったのですが、子連れ3日はこれにて終了。新潟で人の優しさに触れられ、ご飯もお野菜満載で美味しかったし、 作品も体験でき、申し分ないです。子たちも最終日はさすがに疲れたのか最後の方はグタグタしていました。すまぬ。けど体調は崩さず過ごせた事にホッとしました。誘ってくれた友人、泊めてくれた友人、飛び入り参加してくれた友人に感謝です。棚田の風景は改めて綺麗だな〜と思いました。都心に住んでいるとあまり見る事が出来ない日本の美しい風景は、見ておかないといけないな〜と実感しました。


新潟へ 3


そして2日目です。今日は沖縄の友人と3時に合流し新潟在住の同級生の家に向かいます。
とりあえず私は早朝温泉に入り、朝ご飯を食べて出発。

とにかく行ってみたかった「キョロロ」
ここでは里山にいる昆虫や蛇などの生き物を展示していたりして、森の生物と触れ合うにはとっておきの場所でした。

木工に触れ合う事も出来たりして。












そして一部では5人の方の展示もしていました。
”森に棲む異形の生き物たちを創造し、幻想的な標本箱に閉じ込めて見せる江本創(パンフレット引用)”の作品。本当に生きていそう、、、。



”海の森の海藻を押し葉にし透明感のある独自の世界をつくっている野田美代子(パンフレット引用)”の作品やら。眺めているだけで満腹になる綺麗さ。

場所を活かした展示が堅苦しくなく、つい長居してしまう場所となりました。












さてお昼ご飯。子供たちの分は大人から分けるので大盛りで頼んだらびっくり。野菜も白米もモリモリでした。。。小さい子と一緒のご飯は頼む量が分からない、、、前日は子どもの分大人の分を別々に頼んだら、一品がすべて通常の1.5倍くらいでした。残すのも悪かったので大食い選手権みたいになりました。お値段は高くないのにこれだけ大盛りにしてもらえるって、有り難い感じします。














ご飯はしっかり食べているのでバテ知らずで、次の場所へ。
「絵本と木の実の美術館」旧小学校を利用した田島征三の空間絵本美術館です。
教室ごとにお話の場面が進んでいきます。
写真は自転車をこぐと、木の人間に糸が繋がっていて「ボロリン、ボロリン」太鼓を奏でてくれます。子は自転車をこぐのが楽しくて10分以上その場を離れなかった。















そうこうしている内に約束の三時が。待ち合わせの場所で会うと少し照れくさいのですが、5分したら、もういつもの感じに。そして愛知にいる同級生まで急遽参加してくれてプチ同窓会開始です。
学生時代も先生の野外作品展に車を借りて10人くらいで行ってみたり、卒業旅行行ったり、1クラス20名弱だったので何かする時は行ける人が参加するので、集団行動は割と自然に出来ていた気がします。しかし作品を見る事は久しぶりすぎて懐かしい感じがしました。

夜はBBQをしたのは良かったものの、あっという間に真っ暗闇になり僅かなライトの中で食べたり、焦がしたり、花火したりしてキメキメなBBQではなく、ゆるやか〜に時は過ぎていきました。にしても新潟の同級生の家は5〜6部屋あり広いので泊まりも全然良いよ!と言ってくれ、遠慮なくお言葉に甘え、泊まらせてもらい子供たちも寝たもんだから、久々夜起きて旦那さん以外の友人たちとのおしゃべり出来たのは貴重でした。学生時代に冬は激寒or夏は激暑な窯場での窯番でのおしゃべりしていた様な雰囲気が懐かしかった。新潟在住の同級生とは顔を合わせるのは卒業以来。素敵な奥様と結婚し、今お豆腐を作って売っています。

豆にこだわり、にがりにこだわり。豆の味がするのです。醤油いらないです。味するから。
子も美味しいと喜んで食べていました。
11年経って、皆色々経験しているのにこんな変わらない雰囲気って、、、。子供たちや旦那さんや奥さんがいるのは新鮮な事ですが「変わらない何か」がそこにありました。

つづく

2015年9月13日日曜日

新潟へ 2

まだ攻めます。
こんにちは。

続いて塩田千春「家の記憶」

こちらも、足を踏み入れて「オヮ!」と一瞬ひるみます。だって、だって黒い糸が張り巡らされています。
部屋中です。部屋の中すべて。大きな蜘蛛が住んでいるんじゃないかと思う位。

 ひるむんだけど、見たくなってしまう。
















塩田千春さんの作品は2001年横浜トリエンナーレ大きな白いドレスで初めて知り、額縁の作品やら靴の作品など、出産や子育てなどで細かな事は忘れてしまいますが、このかたの作品は強く記憶に残ります。

そして今日最後であろう作品
クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン「最後の教室」
旦那さんがお勧めで行ったのですが、結構暗い。音の出る作品もあり。私としたら、お化け屋敷並みの恐さでした。しかも若干風通しが悪く蒸し暑い、、、。
子どもと私は長居不要です。でもすべて見ていると引き込まれてしまう何かが。















ここは光の先で大きなプロペラがぐるぐると回っていて、映画のワンシーンの様な美しさ。





















今日見て来た作品すべて思ったのですが、作品を目にした瞬間記憶に刻まれるというか。作品を見て自分の感じた何かと共に消えない記憶の所にスッと入っていくと言うか。久々、大型の作品に触れられて嬉しかったです。
子どもといるとなかなかそういう時間は取れなかったので。
旦那さんと「いや〜、いい作品巡れてよかったね」と松ノ山温泉の旅館で充実した1日を振り返りました。

つづく

新潟へ 1

こんにちは。

夏休みの終わり、大学の友人(沖縄のやちむんで働く彼女)に誘われ、新潟に住む同級生の家に遊びに行きました。1年前から彼女になんとなく誘われていて、私もいいね!と返事しつつも下の子と一緒の行動がどの位出来るか分からなかったので、ぎりぎりまで本当に実現できるのかしら??と思っておりました。
夏休みが始まり、新幹線のチケットやらレンタカーの予約連絡しているうちに、ジワジワと「もうすぐ行くのだ」と感じ始めておりました。

なにより今回はMAXトキに乗れる喜び。上野乗車です!なんと言っても2階建て!って。調べる前は一部2階建てと思ったら全車両2階建て!!座席指定も出来るので遠慮なく出口扉付近にしました。(下の子の動きが落ち着かないもので、、)
そして夏の新潟と言えば、「大地の芸術祭」越後妻有トリエンナーレです。偶然にも新潟に住む友人は大地の芸術祭会場となる十日町に近い所に住んでいたので、「友人訪問with越後妻有トリエンナーレ計画」です。
なんと大胆な♪1回目の大地の芸術祭の頃は私たちは大学生で、沖縄の彼女は芸術祭を影で支えるボランティア・こへび隊で活躍していました。私も記憶が曖昧ですが、彼女と違ってほんの数える程度でしたがお手伝いさせてもらったような、、、展示もその時に見せてもらった様な。まだ1年生で彼女の事を良く知らなかったけど、警戒心が強かったのはよく覚えています。でも任された仕事を一生懸命に取り組む没頭加減は凄かった。大学も一時期いなかった位。その位、活動的にしていたのを覚えています。

すっかり浦島太郎化してしまった大地の芸術祭の思い出。今回は子かいじゅう2匹を連れての展示なので、かなりゆったりとしたスケジュールで回る事にしました。ダダをこねられたら終了です。お互いに不機嫌になりますし。なので「いっぱいは回らないよ。余裕あったら増やしていいけどね。」としておけば、ここも行けなかった、あそこも行けなかったとならずに済みますので。

作品は美術館の様に館内だけにおさまっているだけでなく、車移動は必須で、次の見たい展示は隣町。など「距離と時間」を考えながら計画を進めていきます。1日5〜6箇所くらい見られれば御の字。と私は思っていたのですが、旦那さんも一緒に行く予定だったので「行きたい所メモに書いておいて」と言った所、30個くらい箇条書きされていて、さすがに「オイ!」と突っ込んでしまいました。

さぁ新潟旅の始まりです。
MAXトキがキターーー☆















のりもの写真集で見た事ある〜〜〜。お顔はスマートですが結構背が高くボックス感が強いです。
視線も駅の看板が同じ目線。背が高くなった気分です。














景色が新鮮すぎて、あっという間に越後湯沢駅に到着。兄弟若干ごたごたしましたが、大きなトラブルもなく約1時間半を満喫しました。旦那さんとは毎日顔を合わせておりますが、結局新幹線の中で地図を広げ、当日の現地スケジュールを決定!まぁ、直前でも決まればいいのです。

そしてほくほく線に乗り継ぎ十日町到着。
昼着だったのでへきそば(左)を、子はうどん(右)を美味しく頂き、いいスタートが切れました。
車での移動は私たち家族にとって新鮮で、テンションも上がり気味。天候も晴れたり曇ったりで良い感じです。
まずはジェーム・スタレル「光の館」
屋根部分が開放され、普段何気ない空の景色がまるで絵画の様に鮮明に見え、時間の流れがゆったり感じます。















続いて保科豊巳の「ぶなが池植物公園」へ。














階段を上ると木が立っています。階段から眺める景色は池と取り囲む緑。
言葉で伝わりにくいのですが、景色に包まれている感じ?でしょうか。目の前に広がる池も昔話に出てきそうな私のイメージする程良い大きさの池。
昔の本の主人公になった様な、なんとも不思議な感覚になりました。(あくまで私の主観で、すいません。汗)











小雨もふり始め、次なる目的地、イ・ブル「ドクターズハウス」











空家に展示しているので家の主はいないのですが、家主の存在を感じてしまう。そしてちょっと恐さもあるような。
















いい緊張感の元、作品を見ていたのですが、作品を見る前にふらっとおじいちゃんが「おう、お兄ちゃんもってけ、弟もな」と両手にお菓子を握らせてもらい、作品終わりにも大きなかぼちゃを持たせてくれました。近所のおじいちゃんのようで。や、優しい。新潟の方の温かさと触れ合いながら。

つづく